英国で開催されているラグビーワールドカップで日本代表が歴史的な2勝目をあげた10月3日,秋田ではなまはげ整形外科記念講演会が開催されました.高知大学医学部 整形外科学講座 教授 池内昌彦先生と,防衛大学校 整形外科学講座 教授 千葉一裕先生の御高名なお二人の先生に秋田へお越しいただき御講演いただきました.
池内昌彦教授は,「変形性膝関節症の痛みを考える~病態と治療戦略~」と題して,変形性膝関節症の痛みについて基礎的なバックグランドから,痛みのメカニズムについて詳細にお話しいただき,痛みを解決するための薬物治療や手術治療についても大変わかりやすく御講演いただきました.変形性膝関節症の痛みについて,基礎的なことから手術治療に至るまで,大変勉強になりました.
千葉一裕教授からは,最近改訂された頚椎症性脊髄症の診療ガイドラインについても触れられ「頚椎症性脊髄症の診療 up-to-date」のご講演いただきました.我が国からの数多く発信されている,高位診断法や治療前後の成績評価であるJOAスコア,手術術式などの歴史や新たなエビデンスなどについてお話しいただきました.そのほかに,まだエビデンスとして確立されていないが,頚髄症の診断に用いられる可能性のある最先端の新たな御研究についてもお話しいただきました.
変形性膝関節症と頚椎症性脊髄症という2つのメジャーな整形外科疾患について,お二人の先生方から御講演をいただき,大変勉強になりました.遠路はるばる秋田までお越しいただきましたお二人の先生方,誠にありがとうございました.また,当日ご参加いただいた先生方,共催いただきました方々,ありがとうございました.今後ともよろしくお願い致します.