2017年6 月3日土曜日、第一会館にて第9回となる秋田県小児整形外科研究会が開催されました。小児の整形外科疾患について勉強になった大変有意義な研究会でした。
一般演題では秋田労災病院の東海林諒先生、秋田厚生医療センターの三田基樹先生、町立羽後病院の阿部和伸先生、中通総合病院の村田昇平先生、秋田県立医療療育センターの湯浅悠介先生と柴田暢介先生、市立秋田総合病院の瀬川豊人先生から発表がありました。普段あまり診療することがない小児整形外科疾患についての発表、骨髄炎や骨系統疾患についてのまとまった症例検討、検診や外傷についての詳細な研究についての演題で大変勉強になりました。そのなかから、三田基樹先生「脊椎リンパ管腫症の1例」が最優秀演題賞に選ばれました。三田先生、おめでとうございます。
続いての小講義では、秋田県立医療療育センターの高橋靖博先生から「乳幼児期における足部疾患の診断と治療」、三澤晶子先生から「脊柱運動器検診の経過と問題点」という演題名で御講義頂きました。高橋先生からは小児の足部疾患についてその特徴や診断・治療法についてわかりやすく講演いただき、三澤先生からは昨年の脊柱運動器検診の結果や、今年度の内容、診察の注意点などについてお話し頂きました。
最後に特別講演では、千葉県こども病院整形外科部長 西須 孝先生より「小児整形外科における内視鏡手術」と題してご講演いただきました。非常に多数の小児の関節疾患に対する内視鏡手術について動画を交えて大変わかりやすくお話しいただきました。新たな手法を模索し、実際に治療に結びつけるように日々のお仕事をされていることに大変感銘を受けました。遠路はるばる秋田までお越しいただきご講演いただきました西須 孝先生、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
普段は診療する機会の少ない小児疾患ですが、診断や治療の知識をしっかり持つことはとても重要と感じており、今後もこの研究会を通して勉強していきたいと思います。来年度は第10回ということでお祭りになるとのお話しでしたので、来年も楽しみに参加したいと思います。幹事・担当の先生方、ありがとうございました。