第100回全国高等学校野球選手件記念大会に帯同して①(三田基樹)  

 

第100回全国高等学校野球選手件記念大会に帯同させていただきましたので報告させていただきます。秋田大学整形外科は、島田洋一教授の御高配により2009年に日本で初めて甲子園野球帯同を始めており、今年で10年目になります。私は2018年度第一陣として8/3~6まで帯同させていただきました。

大阪に降り立った直後より秋田とは比べ物にならない暑さに驚きました。日差しが非常に強く、立ているだけで汗の滲む環境でした。私の帯同した期間は初戦前でしたので、練習でのケアが中心でした。日中は選手の練習に付き添い、ホテルに戻ってからストレッチなどを施しました。灼熱の中での練習は熱中症を危惧するレベルでした。しかしながら、適度な水分補給やcoolingを自主的に行なっており、選手としての自覚の強さを感じました。選手のコンディションとしては、皆どこかしらに痛みを抱えているものの、日々のケアの甲斐あってか日を追うごとに動きが良くなっている様に感じました。また、金足農業高校野球部の生徒達は集合時間に決して遅れることなく、むしろ約15分前には集合していました。この姿勢にチーム力の強さを感じ、私自身社会人としてもハッとさせられるものがありました。

8/5は開会式に参加しました。私は観客席から金足農業選手の行進を見守りました。彼らの凛々しい姿を自分の目で見ることが出来、光栄でした。選手宣誓で近江高校主将が「昨今の度重なる災害は人々に笑顔だけでは乗り越えられない悲しみを与えたが、甲子園は勇気・希望を与えてくれた」と宣誓しており、会場全体が感動に包まれる高校生とは思えない立派な宣誓でした。始球式ではテレビでよく見ていたヒーロー松井秀喜選手が登場し、とても盛り上がりました。

私が帯同したのは4日間と短期間でしたが、大きな怪我人も出ず安心しました。今回の経験は現場にいるからこそ味わえる貴重な経験であったと思いますし、理学療法士の方々とdiscussion出来たことも非常に有意義でした。甲子園準優勝した高校の帯同ドクターという、非常に貴重な経験をさせていただいたことを感謝いたします。

最後になりますが、金足農業高校野球部選手及び関係者の皆様方、甲子園準優勝誠におめでとう御座いました。