第63回日本リウマチ学会総会・学術集会(河野哲也)

平成31年4月15日〜17日、国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都で開催されました、第63回日本リウマチ学会に参加しました。

国立京都国際会館は1997年に京都議定書が採択された場所であり、とてもとても広い会場でしたが、それでも会場が狭く感じるくらい多くの参加者で活気にあふれていました。

秋田からは8題発表があり、その中で市立秋田総合病院の柏倉先生は「今直面しているリウマチ足の問題への対応」と題したシンポジウムのシンポジストとして、リウマチ患者の足関節周囲骨折に対するイリザロフ創外固定の有効性についてご発表されました。足関節周囲骨折は軟部組織トラブルが危惧されますが、リウマチ患者はその危険性はより高くなり、さらに骨粗鬆症による骨脆弱性が問題となります。イリザロフ創外固定はまさにその問題点に対応できる手術方法であり、その有用性を改めて強く感じました。北秋田市民病院の加賀望先生は,「RA手関節障害に対するSauve-Kapandji法施行後の検討」で口演発表されました。Akita Hand Groupのデータを使用しX線学的に評価し、SK法の有用性および今後のBio製剤使用下での可能性についてご発表されました。

その他にも多岐にわたるセミナーや発表があり、大変勉強になる学会でした。

明日からの診療につなげていきたいと思います。

 

秋田大学 河野哲也