3/1~2にかけて2日間、当講座主催のもと第32回日本創外固定・骨延長学会が開催されたため報告いたします。
今回のスローガンは「IlizarovとMicrosurgeryの融合」でした。開会前にシンポジウムが開催されIlizarovとMicrosurgeryの在り方について議論されましたが、朝9時とは思えない程に盛り上がり、熱い討論と共に開幕しました。
初日の特別講演では獨協医科大学埼玉医療センター大関覚教授より下肢機能再建のための創外固定についてご講演賜りました。秋田大学Ilizarov法グループ(AIMG)のadviserとしてもお世話になっている大関教授のご講演は目から鱗で、術後早期より全荷重可能なIlizarovを用い患者様の生活をより豊かにする、愛情に溢れた内容でした。
2日目には湘南鎌倉総合病院外傷センター土田芳彦先生より重度四肢外傷についてご講演賜りました。重度四肢外傷のstrategyを提唱された土田先生のご講演は、骨折固定と軟部治療の共存の重要性についてであり、スローガンの通りIlizarovとMicrosurgeryの融合した瞬間であったと言っても過言ではないと思われました。
2日間に渡り、外傷急性期から感染症例のsalvageまで非常に幅広い内容の報告・講演ばかりで、充実した内容の学会でした。
何より今回特筆すべきは、全222演題と過去最多演題数であったことだと思います。
かつてない程の盛り上がりであったと多々ご評価頂き、本学会に主幹として携われた事を誇りに感じました。また、秋田のIlizarov治療が全国的に有名であることも実感出来、ここまでAIMG(Akita Ilizarov Method Group)を築き上げて来られた島田教授・大関教授・野坂講師の力を、目に見える結果として感じ取ることが出来ました。私自身、AIMGの一員として秋田のIlizarov治療に少しでも貢献できるよう精進して参ります。
最後に、本学会を成功に収められたことに感謝し締めとさせて頂きます。