SICOT Foot & Ankle International Conferenceに招かれ,8月9~10日,中国の東南部,江蘇省蘇州市に行ってきました.
中国足の外科学会はいま,非常に伸びている分野とのことで,会場もすさまじい熱気に包まれていました.私は『Effectiveness of distal tibial osteotomy with distraction arthroplasty in varus ankle osteoarthritis』というタイトルで進行期足関節症における関節温存手術として秋田大学で行っているDistraction DTOOの長期成績についてお話いたしました.Distraction DTOOは活動性の高い高齢者のTakakura分類3bの変形性足関節症には特に有用と考えています.フロアの先生からは非常にたくさんの鋭い質問をいただき,今後の臨床にしっかりと役立てていきたいと思いました.
今回は中国吉林大学整形外科の常非先生はじめ,足の外科のみなさまにとても素晴らしいおもてなしをいただきました.国際化を進めていく足の外科学会においては,中国との付き合い方はとてもsensitiveで重要な意味合いを持つということを改めて感じました.秋の日本足の外科学会には中国だけでなく,以前トラベリングフェローでお世話になった韓国からも多くの先生がまいります.しっかりと恩返しし,将来に向けても有意義な交流を深めていきたいと思います.
中国では年に一回あるかないかという台風に直撃され,上海空港が全便欠航になるというアクシデントもいい思い出になりました.
このような貴重な機会を与えてくださいました奈良県立医科大学の田中康仁教授,谷口晃准教授には心より御礼申し上げます.
また忙しい時期に快く送り出して下さった島田洋一教授はじめ医局の先生方,本当にありがとうございました.