6月5〜6日にシンガポールで行われたArthrex Japan Cadaver Training-Foot&Ankle-に参加してまいりました。
3年ぶりの開催でしたが全国各地から10名が集まり、秋田では自分と市立秋田総合病院の柏倉先生にお声がけいただきました。Facultyとして羊ヶ丘病院の倉秀治先生、福岡大学病院の吉村一朗先生にご指導いただきました。
行きの飛行機から右下腹部に違和感を感じており、到着した日の夜には腹痛が増悪。圧痛、反跳痛あり、悪寒戦慄も認める状況となっていました。腹痛に耐えながらWeb検索をするとシンガポールの医療水準が高いこと、医療費も高いことがわかりました。持ち合わせの武器はセレコックスしかありませんでしたので内服して寝ましたが深夜に目が覚めてしまい、さすがに帰国を覚悟しました。なんとか腹痛に耐えつつ再度眠りにつき、朝になったときにはなんとか動けるレベルまで回復しておりましたのでそのままTrainingに参加することができました。
初日は鏡視下外側靭帯修復、2日目は外反母趾がテーマとして設定されていましたが基本的にはやりたいことがあれば好きにやっていいというような感じでした。鏡視下外側靭帯に関しては吉村先生ご指導の方法、佐賀の田中先生の方法など様々な方法で行うことができとても有意義な経験となりました。また普段では考えられないくらい潤沢にArthrexのデバイスを試すことができたのも貴重な機会でした。
他にも後方鏡視や距骨下関節鏡視、三角靱帯修復、腓骨筋腱鏡視、後脛骨筋腱鏡視、Plantar Plate RepairなどなどFoot&Ankle漬けの濃厚な2日間を過ごすことができました。
ランチタイムやディナーでは他大学の先生と様々なお話をさせていただけたのもとても勉強になりました。周りは十数年目の先生方ばかりで最初は知識、経験の差に不安を覚えていましたが、むしろ若いうちにこのような貴重な経験をさせていただけてよかったと思います。
虫垂炎(疑い)のせいで食事をあまり楽しめなかったのが心残りですが全体として大満足のTrainingでした。また参加できる機会があれば是非参加して秋田に知識と経験を還元できればと思います。
このような貴重な機会を提供してくださったArthrexの皆様、また快くシンガポールに送り出してくださった宮腰教授をはじめ大学の先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。