第13回秋田県骨軟部腫瘍セミナー (土江博幸)

2月20日(土)に秋田ビューホテルにて第13回秋田県骨軟部腫瘍セミナーが開催されました。毎年冬に行われる本研究会も今年で13回目を迎え、今回は1時間の講演が3題という、とても中身の濃いセミナーとなりました。

 

1演題目は私土江が「骨腫瘍おける骨代謝と治療」というタイトルで、主に転移性骨腫瘍に関する基礎的な事や治療に関して、主に骨代謝に関連が深い事に焦点を置き発表させて頂きました。また、ビタミンDと骨腫瘍に関する近年の知見も併せて発表もさせて頂きました。

2演題目は、当科永澤博幸講師が「脂肪細胞分化と脂肪腫・脂肪肉腫」というタイトルで、軟部腫瘍で診察する事が多い、脂肪系腫瘍に関してお話頂きました。脂肪腫・異型脂肪腫など頻繁に診察する事の多いものから、各種脂肪肉腫に関する基礎的な内容、また今後の新しい研究に関する事など、とても興味深いお話をして頂きました。

 

特別講演では、帝京大学医学部整形外科学講座 教授 河野博隆先生より、「がん診療科としての整形外科-がん時代の運動器診療科の役割-」というタイトルで御講演をいただきました。整形外科医が避けてしまう癌腫の骨転移に対して、とても積極的に治療に介入をされ、キャンサーボードの必要性など、これまでの骨転移に対する我々の考え方を改めさせる、とても内容の濃いお話を聞く事が出来ました。

 

今後、さらによりよい診療を行っていけるように、がんの骨転移に関してもさらに理解を深めていきたいと感じました。当日は、たくさんの方々にご参加いただき有難うございました。

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