6/25 秋田市民交流プラザ「ALVE」にて第9回秋田県手外科研究会が行われました。
まず初めに「エコーガイド上肢神経ブロックの実際」として、千馬誠悦先生,成田裕一郎先生,伊藤博紀先生,白幡毅士先生,富岡立先生, 赤川学先生より,講義とエコーを用いての実習を行っていただきました.斜角筋間,鎖骨上,腋窩,それぞれのアプローチでの神経の見えかた、また、Root Blockに関してなどの神経ブロックについてわかりやすくご指導いただきました。研修医の先生からベテランの先生まで入り乱れながらの活発なハンズオンが繰り広げられていました。
続いて一般演題では,7名の若手の先生より発表いただきました.すべての演題が大変興味深い症例で大変勉強になりました。そのなかで由利組合総合病院の東海林諒先生の「右手の脱力・巧緻運動障害を訴えた1例」が,最優秀演題賞に選ばれました。
教育講演と思ってしまうくらい,作りこまれた非常に内容の濃い発表でした。最優秀演題賞,おめでとうございます.
ミニレクチャーは,秋田赤十字病院の湯本聡先生より「上肢外傷の初期診断と治療」のご講演をいただきました.日常遭遇する,上肢の開放性損傷に対しての,初期診断の方法やポイント,ピットフォール,また治療の際に「使える手」にするために知っておきたい手の機能について,大変わかりやすくご講義いただきました。明日からの診療に非常に役立つお話でありました。大変ありがとうございました。
特別講演では,埼玉成恵会病院 手外科研究所 所長 福本恵三先生より「手の皮弁手術の実際」の御講演をいただきました。形成外科医である福本先生からのお話は整形外科医である私たちにとって目からうろこが出るような内容でした。人の目につきやすい「手」にとって,機能だけではなく見た目も非常に重要であり,そこをどのように治療していくかの戦略や手術の実際について非常にわかりやすく御講義いただきました.誠にありがとうございました.今後とも,よろしくお願い申し上げます.
第9回の秋田県手外科研究会も,大変有意義な研究会でした.会長の千馬誠悦先生,また成田裕一郎先生をはじめAHGの先生方に感謝申し上げます.