第11回秋田県整形外科RAトータルマネジメントフォーラム(尾野祐一)

平成29年9月28日、第11回秋田県整形外科RAトータルマネジメントフォーラムが開催されました。一般演題は、北秋田市民病院の相澤俊朗先生から「AORA registryにおけるIFXの検討」、由利組合総合病院の鈴木紀夫先生から「股関節発症の関節リウマチの1例」についてご講演いただきました。特別講演は、帝京平成大学の仲村一郎教授から「関節リウマチと骨代謝―骨免疫調整における抗TNF製剤の役割―」という演題名でご講演いただきました。講演内容は、活性型ビタミンD製剤、プラリアの開発の経緯や、関節リウマチの名前の由来、歴史、原因に至るまで多岐にわたり、とても興味深いものでした。抗TNF製剤には、骨吸収抑制作用とともに、骨形成促進作用を有するという話題や、抗CCP抗体の値に応じて、RAの薬物選択の基準になりうる、という話題など、臨床診療やA-BONEの基礎研究につながるような部分もあり、今後参考にしていければと感じました。