2018年11月10、11日の両日、4th Annual Congress of Asia-Pacific Wrist Association (APWA) & 11th Japanese Wrist Surgery Workshop (JWSW)が国際医療福祉大学(成田市)において開催されました。会長は国際医療福祉大学教授 中村俊康先生です。中村教授は手関節鏡視下手術、特にTFCC治療の世界的なエキスパートです。
今回のテーマはUnsolved problems of the wristをテーマとして、TFCC injury、手根不安定症、橈骨遠位端骨折など様々な病態について、日本、韓国、台湾、中国を中心として欧米等各国から参加した各演者の発表とDiscussionが行われました。2008年頃より手外科領域では手関節鏡による診断と治療が本格化し、現在では、橈骨遠位端骨折に対する鏡視下整復が普及し、さらには1.9mmのscopeを用い遠位橈尺関節の鏡視下診断・治療が求められているなど、この10年で進化している領域と言えます。
手関節鏡のワークショップも開催され、香港大学教授Pc Hoによる関節鏡の実演の後に、手関節モデルを用いた関節鏡視や、中村先生が開発された鏡視下TFCC縫合用のガイドを用いた縫合を実際に行ってまいりました。
2日間を通して、『手関節外科の国際標準』を感じることができました。この領域におけるお自己研鑽とAHGスタッフの育成等、今後も継続していきたいと考えております。