11月11日秋田県立武道館で開催されました秋田市剣道愛好者大会に参加したためご報告いたします。
この大会は、名前こそ穏やかな雰囲気を醸し出しておりますが、蓋を開けてみますと市内の10近い道場の猛者達が自分の道場のプライドをかけて集うものでした。後から聞いた話では、全中やインターハイ経験選手も参加していたそうです。
私は昨年この大会に出場し、ベスト8で敗北し涙を飲みました。今まで感じた事のない程の悔しさを感じた事を今でも鮮明に覚えております。この敗北を期に、1年間出来る限りの時間を剣道に注いで参りました。
結果として今年は個人優勝を勝ち取る事が出来ました。喜びと共に、多くの支えて下さった方々に心より感謝しております。そして、この一年あらゆる道場に稽古に伺う事で多くの先生方と知り合うことが出来ました。この出会いは私にとって素晴らしい財産です。
さて、本大会のテーマは「交剣知愛」です。これは剣道によく用いられる言葉で、竹刀を交えることでお互いに理解しあい人間的に向上する事を説いています。私はこの1年間勝つために稽古をして参りました。しかし、剣道の修行とは技術的な面だけでなく人間力の向上も意味する事を考えさせられました。技術面はさることながら、内面もまだまだ未熟な事を再認識致しました。
来年も連覇すべく気を引き締め直します。しかしそれだけでなく、人としても成長出来るようこれからも剣の道を修行して参りたいと思います。今後とも応援いただけますと幸いです。
余談ではありますが、アップの際に左第4趾PIP関節を脱臼し自己整復・バディテーピングして試合に挑みました。整形外科医で良かった、と心から感じた瞬間でした。
秋田大学整形外科剣道部 烈風会 三田基樹