5月19日に手外科マイクロ講習会が開催されましたのでご報告いたします。
秋田大学整形外科では年3回、若手整形外科医を対象にマイクロサージャリーの基礎講習、ラットを用いた血管縫合のトレーニングを行っております。今回は三浦隆徳先生、井上純一先生、佐藤貴洋先生、笠間史仁先生の4名に参加いただきました。
初学者の先生にはマイクロ鑷子など普段使用しない器具の扱い方から始まり、ゴムシートを使ってマイクロの縫合方法を学んでいただきました。その後、糸こんにゃくを血管に見立てて血管縫合の練習を行い、最終的にはラットの血管を顕微鏡下に縫合し、血管を見事に再開通していただきました。
このように、本講習会は各段階でAHG講師による熱いご指導を頂きながら、確実にステップアップできるようにプログラムが組まれています。マイクロサージャリーは敷居が高いと感じる方もいるかと思いますが、この講習会で複数回トレーニングを積み、実際に血管縫合を行った医師もおります。しっかりトレーニングを積むことで、臨床現場で遭遇する血管損傷や神経損傷に対応可能になるということです。
手外科グループを中心として、今後も有意義な講習会がおこなわれるように取り組んでいきたいと考えております。若手整形外科医の先生方の参加をお待ちしております。