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脊椎内視鏡手術研修 in 札幌(尾野祐一)

島田教授と札幌医科大学の吉本三徳准教授のご高配により、脊椎内視鏡手術の見学のために、平成30年2月13日~16日に木村竜太先生が、2月19日~23日に私が札幌に行ってまいりました。私は、吉本先生の手術(MED 2件、ME-MILD 2件)と関連病院である麻生整形外科医院の坂本直俊先生の手術(MED 1件、MEL 1件)を見学させていただきました。吉本先生は脊椎内視鏡術をこれまで1000例近く行っており、手術前のセッティングから術中の注意点、術後管理に至るまで、私の基本的な質問にも丁寧に解説していただき、大変勉強になりました。また、札幌医大整形外科の1週間のカンファレンスにも参加させていただき、脊椎だけでなく四肢の手術患者のプレゼン・ディスカッションもみることで、秋田大学との違いを感じつつ、良い刺激を受けることができました。

お忙しい中、手厚い歓迎をしていただき、とても有意義な一週間を過ごせたと感じております。この経験を活かして、秋田県で自分でも脊椎内視鏡手術を導入していけるよう頑張りたいと思います。

留学報告⑫ サンフランシスコの街並み(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

 

今回はサンフランシスコの街並みについて

サンフランシスコは移民の街です.多種多様な人種がここに住んでおり,街並みも驚くほど多様性に富んでいます.

典型的な,坂にビクトリアンハウスが並ぶ風景.この辺の家は写真の家の1つが売りに出されていて,お値段は…

ミッション地区 ここはスパニッシュ系の人たちが多く住む場所.個性的で小洒落た店も多く,最近は若い人にも人気.

中華街.世界でも類のない大きさとのこと.通りも公園も,完全に中国です.英語が通じません…

小さいですがジャパンタウンもあります.アメリカ式にモディファイされています.

エンバーカデロ(ファイナンシャルディストリクト) オフィス街です.ケーブルカーはここから出発するカルフォルニアラインに乗るのがおすすめ.いつも空いています.

イタリア人街 中華街とファイナンシャルディストリクトに隣接していて,境目の交差点にいると,今どこの国にいるか分からなくなります.

カストロ 虹色の横断歩道はLGBTの社会運動を象徴しています.

ヘイト・アシュベリー ヒッピー発祥の地.家族でも絡まれるのはここくらい…

家の近所のミッションベイ地区.新興住宅地なので一番個性がないかもしれません.

つづく

留学報告⑪ ラグーナホンダホスピタル(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

 

今回はLaguna honda hospital見学について

2018年1月22日から25日まで,長尾正人先生の御高配で,ラグーナホンダホスピタルという病院を見学させて頂きました.創設150年になる非常に歴史のある病院です.

神様のホテルー奇跡の病院で過ごした20年間」という本の舞台がこのラグーナホンダホスピタルの旧病院だそうです.また,「States of Grace」というドキュメンタリー映画の主人公であるグレース医師が勤務されている病院です.詳細はリンク先を御参照下さい.

もともとはゴールドラッシュ時代の開拓者や炭坑夫のための救貧院として機能していた施設です.施設の老朽化のため,閉鎖の可能性もあったようですが,住民投票により存続が決定し,2010年頃に現在の新病棟が建設され今に至っています.

旧病棟は1部屋10数人収容し,カーテンで仕切られるような昔ながらの施設で,最大1000床以上あったトのことですが,現在の新病棟は760床になったそうです.旧病院時代から勤務されている,今回お世話になったLisa Pascual先生に苦労話を伺いました.

敷地は広大で,62エーカー(東京ドーム5.3個分)あり,敷地内には旧病棟は現在使用されていない部分も昔の雰囲気のまま取り壊されずに残されています.

760床のうち, Acute care unit(集中リハ)約20床,Skilled nurse facility(日本でいう慢性期?あまり手のかからない患者さん)約20床の合計約40床程度があるようです.

医師は常勤2人,非常勤1人のPhysiatrist (日本でいうリハビリテーション医ですが,少し違う気がします.詳細は後日報告致します),PT,OT,STは合わせて30人程度で規模にしては多くない印象です.ここもブログに記載したZSFGHと同様公立病院ですので,保険のない患者さんやmedicareと呼ばれる年金生活の患者さんが対象になっています.病院の成り立ちからして富裕層の病院ではありません.しかし施設は非常に整っており,Therapistから非常に人気のある病院と伺いました.

施設の特徴として,いろいろなセラピーが行われており,アート,ミュージック,瞑想,更には施設内に動物園や植物園もあり患者さんを癒やしています.

動物園,時々病棟にも彼らが登場します.

 

リハビリテーション部門では基本施設はもとより各種トレーニングマシン,大小2つのプールも完備されています.自宅・社会生活復帰のための擬似的生活環境施設もあり,非常に充実している印象でした.サンフランシスコ近郊でここまで充実しているのはここだけとのことです.

レール,階段,バスケットゴール

キッチン.実際に料理をすることもあるそうです.隣にはトイレやお風呂の訓練施設も.

プール

リフト付きの部屋

Lisa Pascual先生と

Nancy Fung先生と

 

留学報告⑩ 免許・SSN(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

 

今回はSSNと免許について.

 

  • ソーシャルセキュリティナンバー;SSN

これがないと手続きが進みにくいこともあり,すぐに手続きすべき書類のひとつです.申請して14日程度で届きます.実際はなくてもなんとかなりますが,後述する運転免許は,SSNがないとなかなか届かないことがあるようです.

 

 

 

 

 

 

 

  • 交通ルールの違いと

サンフランシスコはとても小さくまとまっている街なので,車が無くても特に問題はありません.しかし,少し遠出をしたいときや,買い出しの時などは車があると便利です.半年だけの滞在ですが,運転できる準備はしておきたいと思い,免許を取得することにしました.ちなみに短期間の旅行者の場合は国際免許で問題ありません.

とはいえ,左ハンドルの車など乗ったこともなく,アメリカ独特の交通ルールもよく分からなかったので,お金を払って個人のドライビングトレーニングを申し込みました.

日本との違いは,右車線の走行,左ハンドルだけではありません.

・赤信号のとき,安全確認できれば右折(日本で言えば左折)可能です.このため,歩行者の時は注意が必要です.ときどき普通にぶつかりそうになるときがあります.

・踏切は,一時停止せずに突っ切ります.

・信号なしの十字路は,必ず一時停止し,その後は交差点に着いた順に進みます.右が優先とか左優先とか直進優先とかないので分かりやすいです.

・横断歩道付近の歩行者は絶対的に優先です.

他にもそれなりに違うので,もし旅行や短期間で来た場合,国際免許で問題ないのですが,時間があるなら講習をうけてから乗るのがよいと思います.

  • 運転免許

サンフランシスコの免許センターはいろいろ評判が悪いのですが,近場なのでここで受験しました.坂道が多く,人も車も多いため,実地試験が大変ということですが,ドライビングトレーニングでみっちりやったおかげで,免許は難なくクリアできました.これでいつでもドライブできます.

 

本当の免許が車では,ペラペラの紙の仮免許で運転です.先述したSSNが無い場合,運が悪いと本当の免許が来るまでに相当な時間がかかってしまうようです.実際に半年以上してもまだ届いていない先生もいらっしゃいました.

*カリフォルニア州の運転免許(本物)です

 

  • レンタカー・カーシェアリングサービス

車買うほどお金はないので,レンタカーやカーシェアリングサービスに頼ります.通常のレンタカーでも十分便利ですが(返却時の細かいチェックが全くありません!),Zipcarに代表されるカーシェアリングサービスも便利です.近くにあると,短時間だけの利用の場合,貸し出しにも返却にも時間がかからず重宝しています.

いろんな車にのれて楽しいです.

家の近くのZipcar2台.白いベンツZipCarなので借りることができますが,1時間15$です.

カローラ頼んだらカマロが来ることも.この雑な感じがアメリカン!

 

留学報告⑨ 長尾先生injection(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

 

Injection見学

長尾正人先生が行う各種injectionを見学しました.

金曜日の朝からに手術室で行われており,1日に多いときは10人以上行われています.内容は神経根ブロック,硬膜外ブロック,椎間関節ブロックや股関節腔内注射で,看護師さんや放射線技師さんもやることが分かっているため準備から施行,退室まで非常にスムーズにテンポよく行われていきました.

一番感じたことは,とにかく患者を痛がらせない工夫を常にされていたことです.手技を始める前に必ず声かけをされ,痛みを確認し,痛みがあるようであればその対応をしっかりされていました.神経根ブロックでも患者さんが痛みを感じることは無く,試行後,痛みが無くなり,麻痺を起こすことなく歩いて帰っていました.

セッティング,針の刺入,進め方や薬剤の入れる方向,抜く際の注意など細部まで配慮・工夫があり,大変勉強になりました.例としてSRGを.長尾先生は斜位法で行われています.痛みが出てしまう神経根への刺激を避けるべく,身長に針を進め,膜一枚の通過を感じ取って針を絶妙な位置で止めているため誰1人飛び上がるようなことはありません.針の進め方のコツも丁寧に御教授頂きました.

長尾先生いつもありがとうございます.

教科書通りの綺麗な斜位法の刺入

これでも患者さんは痛みを出していません.

右が長尾先生,左が筆者

 

つづく

留学報告⑦ スケジュール(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.

 

④タイムスケジュール

現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Institute (以下OTI)です.今回は

OTIにいる医師に共通するタイムスケジュールについてです.

・週間スケジュール  

月曜日:fractureカンファ/病棟合同カンファ

火曜日:fractureカンファ/病棟合同カンファ

水曜日:Ground round

木曜日:専門別(Trauma, Spine, Hand, Ankle/Foot)カンファ・レクチャー

金曜日:専門別(Trauma, Spine, Hand, Ankle/Foot)カンファ・レクチャー

・1日のスケジュール

AM6:00-6:45:レジデント病棟回診

AM7:00-8:00:各種カンファ

AM8:00-8:30:病棟合同カンファ/レクチャー

以降,手術や外来へ.

 

・OTIはアテンディングとレジデント合わせて約30名の医師がおり,Gold,Blueの2チーム分かれて活動しています.

・fractureカンファは術前・術後検討で,月曜は1つのチームが今週の手術予定を提示し,もう一つのチームが先週の術後報告をする,火曜はその逆,という形です.

・合同カンファではアテンディング,レジデント,看護師で病棟の問題患者について検討しています.基本てきに前日の救急患者と,術前・術後検討です.1症例2-3分,ときどき激論となるのはどこも一緒みたいです.

・レクチャーはシニアレジデントがジュニアレジデントに教える形で症例提示をしながら進みます.ときどきジュニアレジデントやアテンディングからの質問,激論が入りながら約1時間行われています.

・水曜日のGround roundは朝に行われるCloseの勉強会でParnassusキャンパス(後日報告)にUCSF整形外科のほとんどのスタッフ・レジデントが集まり,1時間ほど外部から講師を招いて講演を行っています.

・第一水曜日の朝は,レジデント向けにキャダバトレーニングが定期的に開催されています.

骨折カンファの様子.朝,暗いうちからやってます.

山形大学の先生も短期留学していました

 

つづく

第39回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会(赤川学)

2月3日に仙台で行われた東北骨代謝・骨粗鬆症研究会に参加してきました。秋田からは大学から粕川雄司先生、野坂光司先生、尾野祐一先生、自分の4人が参加し、また大学外からも秋田労災病院の奥山幸一郎先生、五十嵐記念病院の堀川明先生が演題を出し、さらに労災病院検査科の豊口恵理さんも労災病院での仕事をまとめ発表していました。一般演題21演題中、その1/3にあたる7演題が秋田からの演題でした。また今村記念クリニックの田村康樹先生も参加し、積極的に質問されていました。

一般演題の後は、弘前大学の石橋恭之教授からミニレクチャー「骨粗鬆症と変形性膝関節症〜地域一般住民検診の結果から」がありました。膨大なnの地域コホートの結果から骨代謝と変形性膝関節症に関連を教えていただきました。

特別講演は香川大学の真柴賛先生で「骨粗鬆症治療の際に知っておきたい骨代謝動態、骨強度の知識」として、骨代謝の基本的知識から、薬剤の体内での動態まで詳細に講演していただきました。

今回学んだことを学位研究や今後の臨床研究に活かしていきたいと思います。

第30回専門医試験(赤川学、尾野祐一、木村竜太)

H30年1月18日、19日に神戸で第30回専門医試験が開催されました。

大学組の赤川、尾野、木村の三人は、天候不良による飛行機の欠航の可能性も考慮し、前日の日中に神戸に到着しました。実際は天候も良く、スムーズにホテル周辺まで来たので、時間に余裕もありチェックインまで近くの喫茶店で、三人で確認しながら過去問を解きました。気になった項目や、出そうな項目など相談しましたが、その内容が割と本試験に出て、情報を共有しながら勉強するのが大切だと改めて感じました。

会場では北秋田市民病院の加賀望先生、羽後病院の益谷法光先生が合流し、計5名が受験しました。

 

初日は筆答試験、2日目は口頭試験が行われました。

筆答試験ではロコモなどの最近話題にあがる分野についての出題も多くあり、日頃からいろいろな話題にアンテナを張り巡らせておくことも大事だと感じました。また筆答・口頭試験ともに、恒例の秋田大学特製プレテストで指導いただいた部分からの出題も多く、本郷講師の側弯症の講義はそのまま口頭試験に出たので自信を持って回答することができました。ご多忙の中、講義いただいた先生方、本当にありがとうございました。

 

試験後には試験官をされていた島田教授と合流し、皆の不安を打ち消していただきました。結果は2月に発表予定です。

留学報告③ ZSFGH/OTI その①(斉藤 公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.

 

③ZSFGH/OTI その①

現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.かの有名なFacebookのマークザッカーバーグが多額の寄付をして冠にZuckerbergの名前がついています.ここで臨床研究と,病院で外来や手技の見学を主に行っております.この病院には島田洋一教授の御学友であり,米国でリハ医として勤務されている長尾正人先生が所属されており,今回の留学も長尾先生に多大なる尽力を頂いて実現しました.

とある前情報では,英語が話せなければかなり白い目で見られるとのことで戦線恐々としていました.出国前までに駅前留学で頑張るつもりが全くチケットを使うことなく米国に来てしまったため,冷たい目線と態度を覚悟して留学先に向かいました.が,杞憂でした.スタッフの皆さんは自分のつたない英語をしっかり聞いてくれようとしてくれ,分かるようにゆっくり話してくれたり,全てにおいて親切にしてもらってストレス無く留学生活をスタートできました.

歴史的な背景もありサンフランシスコにはアジア系やヒスパニックがとても多く,テック産業もあり,他民族な街です.そのため,多少英語の発音が悪かろうが,文法が間違っていようが,意外と大丈夫な地域のようです.というか,スペイン語しか話せないとか中国語しか話せない人も沢山います.そのため,外来見学をしていても,ここはどこなのか分からないくらい様々な言語が飛び交います.そして,それに対応すべく,翻訳する人も常駐しており,電話をスピーカーモードにして同時通訳しながら診察する,ということが通常の風景です.日本では考えられませんが,こっちの人からすると,日本は大変だね,となるようです.単民族国家でずっと暮らしていたので逆に気づきませんでしたが,良くも悪くも日本はとても特殊な国なのだとこちらに来て感じています.

ZSFGH,OTIの概要,外来の内容や長尾先生のinjection見学についてはまた後日に.

Zuckerberg San Francisco General Hospital (ZSFGH)

真ん中が寄付で新築された新病棟です.

 

翻訳機 と言えば凄そうですが,実際は単なるスピーカー付きの電話で,電話口の通訳さんにつながります.

1スペイン語,2広東語,3北京語,4台湾語,5ベトナム語,6ロシア語,7韓国語,8アラビア語,9タガログ語,0他 と書いてあります.日本語はマイノリティです.

外来診察室

病院入り口

 

つづく

日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会の関節鏡技術認定制度

今回は、数ある整形外科関連学会の中でも会員数の多い日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(以下JOSKAS)で始まった関節鏡技術認定制度(膝関節)について解説します。関節鏡手術は、日本で開発された歴史があり、非常に低侵襲であり、多くの関節で普及し、実施されてきました。しかし、特殊な器具を用いて行う手術であり、高度な技術が要求されます。このJOSKASの関節鏡技術認定制度は、共通の基準にしたがって鏡視下手術に携わる医師の技量を評価し、一定の高い基準を満たした者を認定するもので、これにより本邦における鏡視下手術の健全な普及と進歩を促し、延いては国民の健康や福祉に貢献することを目的とし制度化されました。認定の要件は、

  1. 日本整形外科学会専門医であること。
  2. 学会入会後5年以上の、JOSKAS会員であること。(2017年1月1日現在)
    (61歳以上の方に関しても例外を設けず審査することにしました。)
  3. 手術実績に必要な最小の目安は、細則に定めるごとくであり、十分な経験を有していること。
  4. 本委員会が認める関節鏡視下手技に関する教育セミナーに参加していること。認定の方法は別に定める。
  5. 国内ないし国際学会などにおいて関節鏡視下手術に関する十分な業績を有すること。
    (初回口演あるいは論文発表から10年以上の経験を有すること。また、共同演者、共著者でもこの基準に含まれ得るものとする。)
  6. 過去1年以上の関節鏡視下手術を継続して修練を行っていること

ここで手術実績の具体的な数については、過去 5 年間に関節鏡視下前十字靱帯 (ACL)再建術 50 症例および半月板縫合術 30 症例、合計 80 症例の手術数をACL再建術および半月板縫合術の手術記録の提出および鏡視下手術の動画記録とレポートの提出が必須となります。

合格率については第1回が69.4%(合格者48名)、第2回が43.8%でした。

不肖、私も第2回技術審査に申請し、無事合格することができました。

秋田県の関節鏡技術認定合格1号となります。

 

秋田大学大学院整形外科

Akita Sports Arthroscopy and Knee Group Director

齊藤英知