第42回東北膝関節研究会に参加して(村田 昇平)

令和1年7月20日、仙台市、仙台サンプラザで開催されました、第42回東北膝研究会に参加して参りました.

 

秋田大学,Akita Sports Arthroscopy Knee Groupからは全部で3演題をさせていただきました.赤川学先生「高位脛骨骨切り術術後成績と術前半月板所見の関連性」,高橋靖博先生「当院における学齢期円板状半月板治療の実態調査」をご発表され,私も齊藤英知先生にご指導をいただき「外側型OAを伴った成人の下腿外捻変形に対してdouble level osteotomyを行った1例」について発表させていただきました.

 

私は今回はじめて東北膝関節研究会に参加させていただきましたが,シニアドクターから若手までが非常に近い距離で激しく議論を交わしており,熱い雰囲気に圧倒されました.会場全体から日本の膝,世界の膝治療は東北から引っ張って行くんだという熱意が溢れておりました.

 

教育研修講演では,愛知医科大学医学部整形外科学講座教授,出家正隆先生から「膝蓋大腿関節障害の最近の治療」,大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学教授,中田研先生から「半月板治療パラダイムシフト”スポーツ外傷障害から早期OA”」との題で,最新の知見について拝聴させていただきました.中田先生のご講演の中では,半月板への力学負荷強度の違いによる生物学的応答の変化,それに関するNSAIDsの関係,また半月板再生治療に関してなど,興味深いトピックを多数ご教示いただきました.自分の知識では一度聞いただけでは,理解しきれないことも多々あり,これからはより勉強せねばと気合が入りました.

 

今回学んだことを活かして明日からの診療,研究により一層励みたいと思います.

この度は大変貴重な機会をあたえていただき誠にありがとうございました.