霜が朝日にキラキラと溶けていく様子に清々しい一日の始まりを感じる、師走間近の今日この頃でありますが、11月28日、「秋田県リウマチアーベント」が秋田ビューホテルで行われました。
一般演題では、市立秋田総合病院、柏倉剛先生を座長に、秋田大学の河野哲也先生より「AORA registryにおけるステロイド性骨粗鬆症治療の現状と試み」、平鹿総合病院、小林志先生より「AORA registryにおける高齢関節リウマチ患者の実態」という題でそれぞれご講演をいただきました。お二人の先生とも、莫大なAORA registryから抽出したデータをもとに、リウマチ治療の現状から今後の展望について大変ためになるレクチャーをいただきました。
特別講演では島田洋一教授の座長のもと、信州大学医学部附属病院整形外科講師、中村幸男先生をお招きし、「関節リウマチの最新治療と骨粗鬆症合併対策」という題でご講演いただきました。中村先生は2019年に全国ネットのテレビ番組に出演もされている、大変ご高名な先生でありますが、骨粗鬆症予防のための「かかと落とし運動」、骨粗鬆症の栄養学、周産期の骨粗鬆症、骨粗鬆症の分子病態学、リウマチ患者の骨粗鬆症治療戦略などなど、多岐に渡って最新の知見や、先生自身の研究データを惜しみなくお示しいただき、大変勉強になりました。知識を啓蒙していただいただけではなく、先生がいかに魂を込めて情熱的に臨床、研究に取り組んでいるかが伝わってくるご講演で、非常に感銘を受けました。
今回勉強させていただいたことを活かして、日々自己研鑽を行いながら、明日からの診療で一人でも多くの患者さんにより良い治療が提供できるように取り組んでいきたいと思います。